
葬儀には規模があります。規模とは、お葬式の大きさです。
お葬式の大きさとは、「お葬式に参列する方の人数」です。
お葬式の規模は、費用にも密接に関係するものですから、しっかりと考えておく必要があります。
一般葬とは、身内の方をはじめ、ご近所にお住まいの方や、故人の勤められていた会社の方々など、故人と生前に関係のある方を呼びます。
家族葬とは、家族や親族、親しい友人の範囲だけの葬儀です。小規模の葬儀となりますが、家族などの近親者だけでゆったりと故人とのお別れができます。
密葬とは、何らかの事情や喪主の要望、または故人の遺言により亡くなったことを公にしないで執り行われる葬儀です。やむを得ない事情により、参列者を限定します。
社葬とは、会社の社長や会長が亡くなったときに行います。家族と会社が共に施主となり行う合同葬もあります。
流れは一般の葬儀と同じで、お通夜と告別式後、火葬となります。また、お通夜と告別式、火葬、初七日法要まではご家族だけで密葬し、その後に会社が主体となり社葬を行うスタイルも行われます。
一日葬とは、新しい葬儀スタイルです。通夜は行わずに火葬当日に親しい方々が集まり、告別式のみを行います。
火葬のみの葬儀は、直葬といい、通夜や告別式などを行わず、火葬のみの葬儀です。近親者や友人など限られた方のみで行うことが多いです。
8割以上が仏式によるご葬儀といわれています。仏式にはいくつかの宗派がありますので、作法やしきたりに多少違いが出てきますが、式自体の進行などは、さほど変わりありません。
神式は、神社での葬儀を行いません。焼香の代わりに玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。米・酒・魚・野菜・果物・菓子・塩・水などの神饌物(しんせんもの)を並べます。
キリスト教葬儀は、日本の文化に合わせて行われています。焼香や玉串奉奠にあたるのが献花ですが、日本独自の儀式であるため行われないこともあります。日本でのキリスト教葬儀は全体のわずか1%ほどしかありません。
式の進行は、カトリック、プロテスタント、他の諸派によって異なりますが、聖書朗読、説教、賛美歌などで構成されています。
弔辞、弔電、お別れの儀、遺族挨拶なども一般的な仏式の進行に準じて行われていますが、異なる点も多いです。遺影写真を正面に飾ったり、供花の札を並べることはあまりしません。弔辞は、故人に向かってではなく、遺族への慰めと励ましに重点を置き、遺族や参列者側を向いて語りかけるようにします。
無宗教葬(自由葬)とは、宗教・宗派に捉われない葬儀のことで、宗教者を招かずに自由な形で行われます。日本人は無宗教の方が多いので最近では徐々に増えてきています。
また特に決まった形があるわけではないので、自由に形を決めて葬儀を進行していくことが出来ますが、実際には仏式葬儀や神式葬儀を参考にした形になることが多いようです。